【 外国為替証拠金取引とは 】後悔しないための外為(FX)学習。

FXって、何のこと?

外国為替証拠金取引 初心者の方の中には、『FXに興味はあるんだけど、よく分からないから、今一歩、踏み出せない……』なんて、お悩みの方もいらっしゃるかと思います。

そこでここではFXについて、基本的なことを一通り、押さえておきたいと思います。FXに興味をお持ちの初心者の方は、ぜひ、ご参考になさってください。

まずは、一番の基本からです。そもそもFXとは、何のことなのでしょうか?

FXとは、日本語に直しますと、外国為替証拠金取引のことです。実はこれが、そのまま、FXの説明にもなっているのです。
FXの日本語訳外国為替証拠金取引。この名前から、以下のことが分かります。

・どうやら、お金に関する<取引>のことらしい。
・どうやら、<為替>に関することらしい。
・<外国為替>というくらいだから、外国と関係することらしい。
・どうやら、<証拠金>というものが、関わっているらしい。

これが、まさに、正解なのです。

為替とは、実際に現金を送らずに、決済をする方法のこと。たとえば、銀行振込や小切手なども、為替にあたります。
たとえば、代金を払うときに、わざわざ現金を郵送しなくても、銀行振込で済んだりしますよね? このように、直接お金を運ばなくても決済ができて、取引が成立する仕組みのことを、<為替>と呼んでいるのです。

次に外国為替についてですが、同じ通貨(たとえば日本国内同士=どっちも円)ではなく、別々の通貨の国の間で為替による決済を行なうことを、外国為替と呼んでいます。

最後の証拠金が少し難しいのですが、これは後でレバレッジの説明をする際に、触れることといたしましょう。

ともかく、FX(外国為替証拠金取引)とは、ちがう通貨同士の取引を、証拠金を使って行なうものと考えておけば、まちがいありません。
では、FXとは具体的にはどんなものなのか、見ていきましょう。

FXは、外国の通貨を売り買いする

さて、FXを具体的に言うと、<外国の通貨を売り買いする取引のこと>です。
一口に外国の通貨と言っても、どの国の通貨を取り扱っているのかについては、FXの業者によって、いろいろです。

FXの業者には、取扱通貨の種類が多いところも、少ないところもあります。取扱通貨の種類が多ければ多いほど、いろいろな組合せが試せるわけですが、人によっては、『自分が自信がある通貨だけ取り扱っていればいい』という方もいらっしゃいます。このあたりは個人の考え方ですから、人によって、まちまちです。

ちなみに、複数の通貨を組み合わせて取引を行なうと、それだけリスクは軽減されます。

ひとつの通貨だけに絞っていると、それでコケたときに、すべてコケてしまいますが、複数の通貨に投資をしていると、ひとつの通貨でコケても、他の通貨では大丈夫だったりしますから、それだけリスクが低いということもできるのです。

FXは、大金を持っていなくても始められる

また、業者にもよりますが、新規に始める際の敷居が低いことも、FXの特徴です。

業者によっては本当に小額から始めることもできますし、キャンペーンを上手く活用すれば、元手なしで始めることも可能です。このあたり、上手に活用したいものです。

FXは、<レバレッジ>が魅力

さて、FXといえばレバレッジです。
実はFXでは、自分が実際に用意する金額よりも、もっと大きな額の取引をすることが可能です。どのくらい大きな額の取引をすることができるのかを示しているのが、レバレッジです。

レバレッジは、数字で表示されます。
具体的には〜%で表示されている場合と、〜倍で表示されている場合の2通りがあります。

たとえば、レバレッジ=5%とすると、取引額の5%のお金を用意できればOKということです。
たとえば-1000ドルの取引を行ないたいと思ったら-1000ドルの5%=50ドル分のお金さえ用意できればいいのです。

しかも、相場が予想したとおりに動いてくれた場合には、50ドルに対してではなく-1000ドルに対しての利益が入ってきます。
FXはレバレッジがあるから大儲けできるというのは、ここから来ています。

レバレッジ=20倍の場合も同様です。
レバレッジ=20倍とは、自分が用意したお金の20倍の額の取引ができるということです。

たとえば-100ドル用意できたとすれば、2000ドル分の取引ができるのです。
儲かった場合には-100ドルに対しての利益ではなく、2000ドルに対しての利益が入ってきます。

なお、この際に自分で実際に用意するお金のことを証拠金と言います。
FXでも、まったくお金を用意せずに取引することはできません。
証拠金があって初めて、FXの取引やレバレッジの使用が、可能となるのです。

<レバレッジ>のリスクとは?

さて、このように、大変便利なレバレッジなのですが、実は、いいことばかりではありません。
大儲けできる可能性がある一方で、実は、大変な損をする可能性も、潜んでいるのです。

さきほど述べましたように、FXでは、たとえば、50ドルのお金で1000ドル分の取引をすることが可能です。

その際、儲かった場合には<1000ドルに対しての儲け>が入ってきますが、実は、損をした場合にも<1000ドルに対しての損>になってしまうのです。

つまり、自分が用意したお金の20倍の額に対しての損失とかが、一気に降りかかってくることもありえるのです。

こういった場合、損失分は、証拠金から差し引かれます。
もしも、損失額が証拠金よりも多額の場合には、用意した証拠金だけでは足りませんから、証拠金を追加する必要が出てきます。つまりは、損した分をきっちり払うために、余分にお金を支払わなくてはいけない事態になる可能性も高いのです。

FXは少ない金額で大きな取引が可能ですが、損をしてしまった場合には、最初の金額だけでは足りなくなることも、多々、あります。このあたり、細心の注意が必要です。

なお、このような事態の発生を、できるだけ避けられるようにということで、<ロスカットルール>などが導入されていることが一般的です。FXを新規に始める際には、その業者ではどのようなルールが設定されているのか、一度、確認しておくことをおすすめします。

FXのコストに関する注意点

FXのコストを考える際に、見落としがちなのがスプレッドです。
手数料に関しては、きっちりチェックを入れる方が多い一方で、スプレッドに関しては、意外と無頓着な方も多いのです。

スプレッドとは、通貨を売り買いする際の売値と買値の幅のことです。
実はFXでは、同じ通貨を同じ時期に取引する場合でも、売値と買値とでは、額が違っているのが一般的です。FXのコストを考える際には、この金額の開きを考慮に入れておくことが必要です。

たとえば、手数料が10銭で、スプレッドが25銭の業者Aと、手数料が15銭で、スプレッドが10銭の業者Bがいたとします。
すると、取引の際のコストは、以下のようになります(※FXでは手数料は往復分かかりますから、表示額の2倍かかることになります)。

業者A-10+10+25=45銭
業者B-15+15+10=40銭

手数料だけ見ると業者Aの方が安いのですが、スプレッドのちがいによって、結果的には業者Aの方がコストが高くついてしまいます。
実際のFXでも、このようなことがありえますので、FXのコストを考える際には、手数料だけでなく、スプレッドも計算に入れておく必要があります。

スワップ金利とは?

FXでは、スワップ金利を利用して利益を上げている方も、たくさん、いらっしゃいます。

スワップ金利とは、通貨間の金利の差のことです。
売り通貨と買い通貨で金利が異なるため、その金利差を利用して利益を上げよう、というわけです。
 (実際に円にもどす際には、その時点での為替相場によりますから、相場の変動が激しかった場合には、もどす際にマイナスになってしまうこともありえます)。

ちなみに、レバレッジはこのスワップ金利に関しても適用されますので、うまく行けば高利益を得ることも可能です。もちろん、損をした場合にもレバレッジが適用されますので、慎重な取引が必要なことは、言うまでもありません。

なお、スワップ金利の額に関しては、各FX業者によってまちまちです。
スワップ金利
を利用して利益を上げたい場合には、それに適したFX業者を選ぶことが必要です。

FX研究所の研究結果