【ドル円(円ドル)為替研究所】ドル円相場の予想をズバリ的中!2011

FXは、相場を予想しないことには始まらない!

FXドル円研究所 実際のFX取引に際しては、なんと言っても、相場を予想しないことには始まりません。
特定の通貨間の(たとえばドル円の)相場の先行きを予想して、それに基づいて行なうのが、FXの取引です。予想が当たれば儲かるし、外れれば、損をする。ある意味、はっきりとしています。

しかし、もともと素人の初心者にとって、相場の先行きを予想するのは、あんがい、大変なこと。そこで重要となってくるのが、識者による相場の先行きの予想です。

もちろん、最後の決断や判断は自分で下さねばなりませんが、識者による予想を参考にしてみるというのは、確かにアリです。
そこでここでは、FXの主流ともいえるドル円の今後の動きについて、識者の見解をいくつか、チェックしてみましょう。

ドル円相場の2011年の予想は!?

気になる2011年のドル円の相場ですが、ドル円の予想については、識者の間でも、かなり意見が分かれています。

まずは、ドル高・円安の予想についてです。
大和総研チーフ為替ストラテジストの亀岡裕次氏によれば、2011年のドル円の相場は、ドル高に向かうとのことです。

その主たる理由としては、そもそも円は低金利通貨の代表格であるため、「低金利通貨売り・高金利通貨買い」の国際的な流れのなかでは、すべての通貨に対して円安基調になるであろうこと。

一方、ドルに関しては、米国金利の相対的な上昇によって、対円のみならず、他通貨に対しても上昇する可能性が高いことを挙げています。

また、ロイターの調査によれば、米国景気の回復基調を受けて、米連邦準備理事会(FRB)の緩和スタンスの後退が予測されるため、2011年年末にかけてのドル円の相場は、「1ドル=90−95円」程度にまで上昇すると考える向きが多い、とのこと。こちらのドル円の予想も、やはりドル高です。

次に、円高・ドル安の予想についてです。
T&Cフィナンシャルリサーチ代表取締役社長の吉田恒氏によれば、2011年のドル円の相場は、ドル安に向かうとのことです。2011年後半か、遅くとも2012年の前半には、「1ドル=70円台」を迎えるであろう、とのこと。ただし、これが円高のクライマックスである、とも、同氏は語っています。

といっても、直線的にこの流れになるのではなく、いったんはドル高・円安が先行するであろう、と。しかし、それ(ドル高・円安)は長続きはせず、一段落したあとに、円高・ドル安が再びやってくるであろうというのが、同氏の予想です。

その主たる理由としては、『米国が抱える未曾有の財政赤字』を挙げています。ちなみに、いったんドル高・円安が先行するであろう理由としては、過去の事例から見て、ドル高への転換は、米利上げ後ではなく、米利上げを先取りする形で起こる場合が多い、ということを挙げています。

その他の今後のドル円の予想としては、「1ドル=85円近辺」の予想が目につきます。
たとえば、スイスの金融大手UBSのドル円の予想としては、「1ドル=70−100円」。
日本総合研究所のドル円の予想としては、「1ドル=80円台」を基調に、一進一退の展開。

また、コスモ証券のドル円の予想としては、「1ドル=80−92円」。ただし、米国の景気回復が遅れれば、それが円買いの要因となって、この結果にはならない可能性もある、と。

それぞれ見解のちがいはありますが、2011年のドル円の相場に関しては、以上のようなものが、主だった予想になっています。

※補足※
2011年は実際のところ、戦後最高値を更新するなど、歴史的なドル安・円高傾向が続いています。

当たる予想を探すより……

さて、これまで見てきたように、ドル円に限っただけでも、相場の予想は、実にさまざまです。
ドル円は日本においては特に注目度が高く、情報も豊富なのですが、それでも相場の予想に、これだけの幅が出るのです。

そうなると、FX初心者にとっては、かえって悩みの種が増えてしまいそうでもあります。
『一体、誰に頼ったらいいんだ?』『結局、当たる人って、一体、誰なの!?』といった悲鳴が聞こえてきそうです。

しかし、ここで、覚えておいていただきたいことがあります。
実は、FXの(たとえばドル円の)予想を参考にする際に、当たる人を探すのは、あまり得策ではありません。
誰かひとり、『ドル円の権威』なんて呼ばれるような天才的な人がいて、その人が言うとおりにしていたら、自分も一緒にバンバン儲かるはずだ、という考えは、実は意外と、危険なのです。

予想に関しては、別の活用法があります。
それについては、次項で見ていくことといたしましょう。

FX研究所の研究結果